【モンゴル語記事翻訳】ブリヤートのバンド「Hathur Zu」の目的は金や名声ではなく民族の言語・文化の宣伝と見解の表明
これはブリヤートのヒップホップバンドの「Хатхур Зу」(以下Hathur Zu)について紹介したモンゴル語ニュースサイトSonin.mnの2013年2月26日付の記事を日本語訳したものです。
元記事へのリンクはこの記事の下部にあります。
ブリヤートのバンド「Hathur Zu」の目的は金や名声ではなく民族の言語・文化の宣伝と見解の表明
モンゴル民族の切り離しがたい一部となったブリヤート人は、その大部分がロシア連邦ブリヤート共和国に存在する。
近年のブリヤート・モンゴル人の若者たちが母語と文化を忘れていることについても批判が頻繁に出るようになった。
それでは、ブリヤート方言を含むモンゴル語で作品が作られ、(ブリヤートの)地域周辺において非常に有名になっているひとつのヒップホップバンドをわがモンゴル人たちに紹介しよう。
それは、「Hathur Zu」である。
このバンドは2010年に結成された「Ssuriken」グループの一部で、「Ssuriken」に参加している2つのバンドから構成されたバンドである。バンドMCのDzeは、当初は「МХЛ」(MKhL)バンドとSong[MC]「Kangwooni」バンドのメンバーだった。現在の「Hathur Zu」バンドを結成する際に非常に重要な役目を果たしたのはLGという青年であった。LGは「Ssuriken」グループの最年少メンバーで、才能あふれる特別な耳を持つ天才ビートメーカーである。「Hathur Zu」バンドは自身のモンゴルとブリヤートの文化や言語を誇りとし、民族と起源を敬い、祖先を称える。
バンドMCのDzeはブリヤート初のバンドの創設者で、一般にはブリヤートのヒップホップを存在たらしめた人々の一人と言われる。
Dzeはホリ・ブリヤート人だ。しかし、LGはカルムイク人である。
このバンドにはSanaaという名のモンゴルに起源をもつブリヤート人青年がいる。ブリヤートの「Hathur Zu」バンドの目的は、金や名声ではなく民族の言語や文化を知らしめ、見解を表明することだという。このバンドは2011年に「Зам」(zam、ブリヤート語で道)というアルバムを発表し、翌9月からは次のアルバムに取り掛かる。新しいアルバムはおそらくブリヤート方言であり、モンゴル国の数人のヒップホッパーたちと共に作品をつくる予定だ。
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