【モンゴル語記事翻訳】ラッパーDze: モンゴルの若者よ、平和と友好を大切にし多くのことに貢献し合おう

今回はDORGIO INFORMATION GUIDEの2015年9月9日付のAlihan Dzeのインタビュー記事を翻訳しました。

ラッパーDze:
 モンゴルの若者よ、平和と友好を大切にし
多くのことに貢献し合おう

2015-09-09


若者たちはロシア・ブリヤートのバンド「Hathur Zu」の曲を聴くのが好きだ。このバンドのメンバーであるラッパーのDzeことD. アルダルがモンゴルに来た。彼と作品について話し合ったことを読者に届けよう。

―こんにちは。
―こんにちは。
 
―モンゴルに来た印象は?
―他人の土地に来たって感じじゃない。国境によって分けられたけど、互いを仲良く暖かく思い、互いに助け合うべきと思っている。モンゴル民族はどこに暮らしているかは関係なく、俺たちはまとまるべきだ。

―作品はどうですか?
―俺たちのバンド(Hathur Zu)は解散し、それぞれが自分の作品をつくり上げるようになった。俺は自分でソロアルバムを出すために活動に取り組んでいる。創作活動をする主な目的はブリヤート語を復活させることとヒップホップをブリヤート語で歌うこと。歌以外にはクリップや映画を作っている。映像作品は2つ作った。

ロシア・ブリヤート人は少数民族だ。だから若者はロシア語でずっと話していて全くブリヤート語で話さない。だから、俺たちはブリヤート語を取り戻し目覚めさせ知ってもらうおうと思い始めた。今、俺は作品をブリヤート語で届け始めて、ブリヤートの若者はブリヤート語を理解して話すようになってきてはいる。例えば、彼らはブリヤート語講座も受けている。以前はブリヤート語を話さなかった人があいさつするとき、「こんにちは」ってブリヤート語であいさつするようになった。これを見ると、俺は作品を通して手本を見せてるということの表れなのかなと思う。ただの歌手だけとしての活動よりも、それ以上にもっと貢献する必要がある。

次の10月にウラン・ウデの映画館4つで上映されるモンゴル映画の開会式で歌を歌うことになった。そこでモンゴルのアーティストたちと大規模なコンサートが行われる。数日後にクリップを完成するように活動に取り組んでいる。

モンゴルの若者たちと共に仕事ができて嬉しい。隣国と友好関係にあるという大きなきっかけになる。これによって開かれていると俺は理解しているよ。


―作品の特徴は?
―基本的に人生を歌を通して示そうと励んでいるよ。例えば、人生ってなんだということや、女性のことや、人をだますことなどを反映させるんだ。モンゴルの精神を表現すれば、ユニークになるかな。

―他のアーティストと一緒に活動していますか?
―Ice Topバンドとは仲が良い。一緒に作った作品がもうすぐ発表される。ラッパーのGee、Desantとは知り合いになった。共同作品を作る予定。俺はモンゴル音楽をたくさん聴いてるし、よく理解してる。 

―モンゴルには作曲の仕事で来ましたが、他に何かする予定は?
―ウラン・ウデと比べたらモンゴルの発展は非常に素晴らしいよ。たくさん高層ビルがいい感じに建てられてて。人口100万人の大都会だということがわかる。自然が最高だ。この全てを作品に盛り込んで、遠くのモスクワに暮らしているすべての人々に届けたいと思って努力している。


―あなたの将来の目標は?
―現在俺たちは他人の土地に住んでいるように感じている。なぜかと言えば、俺たちは母語や文化を忘れているから。最も重要な目標は、この全ての作品で伝えた見本を示すこと。これ以上話すと政治のことにも入っていくし、作品の話でストップしよう。

言いかえれば、文化・芸術で俺たちは人々に影響をあたえて正しいことに導くんだ。ラッパーは歌を歌ってことばをつなげるのが大事なんじゃなくて、この裏にどんな意味や含みを持たせているか、何を望んでいるかというのが大事なんだ。だから俺たちは友好の思いをひとつにして協力して活動するために「Tengeriin Modun」NGO、「モンゴル映画基金」有限会社、「ハス・メディア」エンターテイメントと協働契約を結んで活動している。まもなく発表される俺たちの動画を「ハス・メディア」エンターテイメントで収録される。

さっき言ったモンゴル映画のオープニングセレモニーの時に「Tengeriin Modun」NGO、「ハス・メディア」、「モンゴル映画基金」有限会社がウラン・ウデの中央広場でモンゴルの宣伝をするために巨大芸術イベントを開催する。 


「Tengeriin Modun」NGOの理事長G. バトフーは「私たちはこのイベントを馬頭琴、シャンズ*1、ヤトガ*2の旋律を聴かせるため、ウラン・ウデの文化省およびウランバートル市長E. バト=ウールの支援で巨大な芸術イベントを開催しようとしています。この時に協力覚書にサインするんです。つまり、カザフスタン、ウラン・ウデ(ブリヤート)の3国共同で映画を制作します。これはモンゴル市場以外に競争のきっかけを作ってあげるということです。若者は語学力もあるし、知識と教養もある。だから私たちは全ての関係部局を動かす力をもっている。だから若者たちに声をかけるし、ウラン・ウデでは既に活躍のチャンスが与えられている。隣人たちとは良い関係を築きましょう。さらにアーティストにとってモンゴルの市場は小さい。外国市場に新出する道が開かれています。それにより、良質な作品がセットとなって経済問題が解決します。私たちは協力する準備があるということをこの機会に知らせたい」と言った。 

―モンゴルの若者たちに何か言うことは?
―平和と友好を大切にし多くのことに貢献し合おう。俺たちはカルムイク、ブリヤート、トゥヴァというモンゴルに起源をもつ人々。だからモンゴルで創作活動をしたり、ブリヤートで創作活動をしている若者は、政治にとらわれず新時代の若者である俺たちは、ビジネスや創作をしないといけない。政治の支援を待って生きていてはいけない。政治家が何をしているかを期待する代わりに、俺たちは自分たち自身で作品を作っていこう。俺たちのところに来てくれ、問題なく迎えよう。




*1 弦楽器の一種。三味線に似ている。
*2 堅琴、ハープ。

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