【ブリヤート語ラップ】Lutaar「Luta freestyle(eung freestyle remix)」
若きブリヤート人のクルー「AYA GANG」の一人、ラッパー兼映像クリエイターのLutaar(本名Bair Tarbaev、現在29歳)のラップを紹介します。 Lutaarはザハーミン地方というブリヤート語が現役で使用される地域出身で、巧みなブリヤート語を操ります。本人曰く、中学生くらいまではロシア語は習っておらず、今もロシア語よりもブリヤート語の方が上手く作詞できるとのこと。彼が都市(ウラン・ウデ)に出てきたのは大学入学時で、それまではブリヤート語ラップの主流にはいませんでした。ブリヤート語ラップ界に彗星のように現れた彼は、今ブリヤート共和国出身の若者に「今は誰が一番旬?」と聞けば彼の名前が挙がるほど注目されています。 本記事で紹介するラップは、ブリヤートの申し子のような彼が、上の世代のブリヤート音楽をディスりまくり、俺がHathur Zu(2010年代に活躍したブリヤート語ラップのクルー)以来良い音楽が出てこないこの停滞状況を打開してやるよ!と言わんばかりの勢い良いの曲です。 ところどころ挟まれる白黒の映像は、ソ連映画「Storm Over Asia」(1928年)という映画からの引用です。この映画は、平凡な遊牧民の青年がひょんなことからチンギス・ハーンの子孫の印を手に入れてしまい、数奇な運命をたどり、最終的には民族意識を覚醒させて暴れまわる…という筋のものです。ソ連フィルターはかかっていますが、前世紀のブリヤートの様子が伺える貴重な映像作品となっています。音楽と英語字幕で物語が進行する無声映画ですので、ロシア語が分からなくても見ることができます。 Luta freestyle(eung freestyle remix)(2018年) үдэр бүхэндэ дуратай рэп-талмайгаа харанаби, 毎日お気に入りのラップスペースを見る、 үнэн hэрюүн уран бүтэлэй шагнагданагуй абяан. 本当に新しくてクリエイティブなものは聴こえてこねえ。 Хатхур Сонг, Дзе хоёр үнэн Буряад-Монгол хэлээрээ ганса хэнэ hайн Hathur ZuのSong*、Dze*の2人だけが真のブリヤート・モンゴル語でよくやってる (үгэ зарим